ジアセチルスペルミンとは?

 ガン患者で尿中ポリアミン排泄量が増加することは1972年ラッセルによって

報告されましたが、近年では2010年に東京都臨床医学総合研究所などの

研究グループが「尿検査でガンを見つける方法」としてポリアミンの一つである

ジアセチルスペルミンの量を抗体検査で調べる方法を開発しました。

そして、ガンの早期発見におけるジアセチルスペルミン検査は有用な腫瘍マーカーに

なるのではないかと期待されています。

 

また、ジアセチルスペルミンはアミノ酸から細胞内で合成される″ポリアミン″の

一種で、様々な生物に存在しています。

細胞分裂の際に重要な働きをしていて、細胞増殖などに必要不可欠な要素です。

食品では納豆などの大豆発酵食品に多く含まれています。

ガンの早期発見

 ジアセチルスペルミンは、以下のガンになったとき尿中に多く排泄される

物質の数値を検査することで、ガンの早期発見ができます。

 

 

①膵・胆道癌

膵・胆道癌では感度は74%、特異度77%、有効度76%と一般の血液腫瘍マーカー(CEA,CA19-9)では73%~78%の陽性率と同等で、症例によってはCEACA19-9より感度が高い時もあり、信頼性の高い検査です。

 

②肝臓癌

肝細胞癌全体の陽性率は63%、早期のガンでも53%の陽性率です。

 

③肺癌

陽性率は83%と非常に高率で早期肺ガンの発見にも有効とされています。

 

■ 大腸がん、乳がんで早期からの検出感度が高い

■ 手術後の患者さんの状態が良く反映される

■ 尿で検査できるので痛みがない

■ 短時間で検査結果がわかる

 

 外来での採尿だけで短時間で結果がわかるため、定期的にチェックすることでガンに対する不安を解消できます。

 

 近年の医療技術により早期発見で治癒できるガンは増えています。

ジアセチルスペルミンでチェックできるガンも早期発見によって治癒や延命の可能性

が高くなり、皆さんの健康をさらに確実にするでしょう。

 しかし、ガンも普段の生活の延長で発症することもあります。

そのため定期的なガンのチェックをしながら、生活習慣も改善することが大切です。

 

 もし検査で陽性が出た場合、早期発見として治癒の可能性が高まり幸運でも

ありますが、ごの臓器のガンであるかは専門医の検査を要することになります。

 また高い陽性率であっても100%ではないので、気になる時は専門医の診察を

受けることも重要です。